2016.12.24 Sat

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いまさら聞けない「初詣」とは?

年の初めとして行う日本の行事である「初詣」。賑やかで活気のある神社や寺院の雰囲気は見ているだけでも楽しいものですよね。ですが、なぜ日本人は初詣に行くのか、その理由をしっかりと説明できる人は少ないのではないでしょうか。

今回は、そんな初詣をする理由と初詣のマナーやタブー、そして人気の初詣スポットをご紹介します。

初詣とは?初詣をする理由

お正月は日本人にとって大切なイベントの一つ。心がとっても軽やかな気分になり、新たなスタートといった雰囲気さえみせてくれる日でもあります。子ども時代には親戚が集まりご馳走を食べ、大人達からお年玉を貰った嬉しい記憶がある人も多いはず。そして、社会人にとって「正月三が日」は貴重な休日でもありますよね。

帰省をする人も多く、普段にはない位のんびりと時間を過ごすことができるのもお正月の特権です。日本人の中には、一年の間でお正月の時期が一番好き、という人も多いのだそうです。元々、お正月とは神様と人々とを結びつけるための大切な行事であり、お正月に行う習慣には一つひとつきちんと意味や由来があって行われています。

例えば「鏡餅」ですが、鏡餅には結界の意味があり、神様にとっては最高級のお供え物であるといわれています。門松は、この神様が家に入るための目印に、そしてしめ縄は神域を表したもので、お迎えの心を表す大切なシンボルなのです。その他にもさまざまなしきたりがありますので、一つひとつ調べてみると、地域差などもあり楽しいかもしれませんね。

その他、新年を迎えると、日本人の多くは「初詣」のために神社や寺院に足を運びます。ですが、そもそもこの初詣とは何のために行うかご存知でしょうか。初詣の習慣が人々に根付いたのは、古く江戸時代からであるといわれています。元々は自宅から最も近い神社または寺院へ参拝することを初詣といっていましたが、現在では新年の始まりに神社や寺院に行くことそのものを指すようになりました。

また、その他「恵方参り」という初詣の方法もあります。1月1日、つまり元日にその年の恵方にある神社や寺社に参拝し、その年の健康や幸福を願うものです。現在では廃れてしまった慣習で、恵方はその年の十干に従って毎年変わります。節分の日に行う「恵方巻き」は、この恵方を活用した文化なのです。

そんな歴史のある初詣。今年は日本人の正装である「着物」を着て初詣に足を運んでみてはいかがでしょうか。

初詣に着る着物は留袖などのフォーマルなものではなく、小袖などや木綿、ウールの素材のカジュアルなものでも大丈夫です。最近では家庭でも洗濯が可能で、お手入れも簡単な着物も販売されています。着物初心者の方はそういったものを用意することをおすすめします。また、未婚の女性なら振袖の着物も素敵ですね。

寒い時にはショールやコートを着物の上に着る人が多いのですが、室内では脱ぐことが正しいマナーとして知られています。防寒対策はインナーを賢く着用し、できれば上から着る衣類は少なくしておくと良いでしょう。素材はウールが暖かくおすすめです。

家の歳神様と神社や寺院の神様の違い

お正月に飾る「鏡餅」「門松」そして「しめ縄」は、各家庭によって異なる「祖先神」、言い換えると「歳神様」という神様のためのものです。いわゆるご先祖様がこれにあたります。

一方、神社や寺院には、「土地神様(地主神)」がいらっしゃるといわれています。初詣はこの土地神(地主神)をお参りし、昨一年の感謝と今年一年の無事を祈願するために行われてきたものです。この土地神というのは、日本の神道などで言い伝えられているもので、その土地を守護する神であるとされています。

そもそも人は神様に今住んでいる土地をお借りしているという考えもあり、自然への感謝と尊敬の意味もあるのだそう。その土地に住む人々を守ってくれている神様ですから、初詣は地元の神社や寺院に足を運んだあと、人気がある大規模な神社や寺院にも参拝するという方法を取った方がベターです。

人気の初詣スポット

では、今多くの人に親しまれている、全国の人気初詣スポットをご紹介しましょう。

まずご紹介するのは、東京都渋谷区にある「明治神宮」です。明治天皇と昭憲皇太后が祭神である明治神宮は、例年初詣の参拝者が全国1位の人気初詣スポットです。なんと正月三が日の参拝者数は3万人を越えるともいわれ、毎年多くの人々で賑わっています。場所はJR原宿駅から程近い場所ですが、敷地内には多くの樹木が存在し、東京にいることを忘れるほどの豊かな自然に溢れています。初詣の時期には屋台なども数多く出ていて見ているだけでも楽しめます。正月三が日を過ぎた第一週目には初大相撲の横綱土俵入りなどの祭事もありますので、気になる人はぜひ足を運んでみてください。

初詣の後には原宿でショッピングを楽しみ、表参道で最新のグルメに舌鼓を打つ、というのはいかがでしょうか。家族連れでもデートでも、活気ある街の雰囲気に思わず心も明るく晴れやかなものになることでしょう。

次にご紹介するのは、京都府京都市伏見区にある「伏見稲荷大社」です。伏見稲荷大社は京都一の観光地としても知られており、朱色の鳥居が連なる様子を目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。「稲荷神社」は、なんと全国に3万社程度もあるといわれていますが、その総本宮がこちらの伏見稲荷大社なのです。伏見稲荷大社の魅力は、なんといっても千本鳥居です。この辺りは神様が降りてくる「降臨地」として知られる山の入り口なのだそうで、この鳥居は現世から神様の存在する「幽界」へと続く門として建てられたのが由来なのだそうです。

千本鳥居というからには千本の鳥居があるのでは、と思いますが、なんとその数は1万を超すともいわれています。現在も建てられ続けているこの鳥居、劣化のためか1日に2~3本程度建て直しが行われているというから驚きです。正月三が日には時間の決まりはなく、終日解放となる伏見稲荷大社ですが、なんと参拝者数は約270万人というから驚きです。

伏見稲荷大社は最寄り駅である稲荷駅から徒歩で3分というアクセスも人気の理由の一つで、駅を降りるともう目の前が伏見稲荷大社というほどの近さです。かなりの混雑が予想されるため、できるだけ人の少ないタイミングで参拝をすることをおすすめします。でないと、駅から出ることすら難しくなってしまいます。お稲荷さんで知られる伏見稲荷大社ですが、とても可愛らしいキツネの形の絵馬が有名です。一年の始めに、目標や願い事を書き込んでみてはいかがでしょうか。

次は、大阪府大阪市住吉区にある住吉大社です。大阪の人々に「すみよっさん」と呼ばれて親しまれている住吉大社は、全国で約2,300社もある住吉神社の総本社です。大阪のパワースポットとしても知られ、人気の観光地の一つでもあります。正月三が日の参拝者数は約200万人で、こちらも大変な賑わいを見せる初詣スポットです。住吉大社には見どころが数多く存在し、その中でも住吉大社の象徴として有名なのが反り橋で、通称「太鼓橋」とも呼ばれているものです。石で作られた橋脚は歴史も古く、慶長年間に淀君が奉納したものであるといわれているそう。夜になると美しくライトアップされ、関西夜景100選にも選ばれるほどの絶景を見ることができますよ。

住吉大社は、正月三が日でも16時以降は比較的人が少ないといわれています。さらに人が多くなるのが4日以降に行われる祭事で、豊作を願うための「踏歌神事」には紅白の餅が振る舞われます。「白馬神事」には白馬が駆け巡る様子を見ることができ、その姿は圧巻です。目にした人はその年は無病息災になるともいわれているので、正月三が日にこだわらないのであれば足を運んでみるのもおすすめです。

お次は、こちらも大人気の観光地の一つである、神奈川県鎌倉市に位置する、「鶴岡八幡宮」です。鎌倉駅から程近く、小物店や雑貨店、土産物屋で賑わう小町通りを抜けたところに存在します。源頼朝が鎌倉幕府を開いた際、由比ガ浜にあった八幡宮を移したといわれており、その美しい風景は見る者の心を掴みます。正月三が日には約250万人が初詣に訪れ、鶴岡八幡宮のご利益である開運・家内安全・厄除け・縁結びなどの祈願を行います。

初詣の後には鎌倉の街並みを楽しみ、少し足を延ばして江の島などを散策するのも楽しいですね。海沿いは風も強く気温も一気に冷え込みますので、初詣に訪れる際には防寒対策を抜かりなく行うようにしましょう。

最後にご紹介するのは、愛知県名古屋市熱田区の「熱田神宮」です。東海地方を代表する観光地である熱田神宮ですが、その厳かな雰囲気に心が癒される場所としても知られています。アクセスも良く、最寄り駅である熱田駅から徒歩で向かうことができるのも魅力の一つです。本殿はなんと明治時代に2度も戦火を受けながらも残存し、今も多くの参拝客が訪れます。

本堂には、三種の神器として知られる「草薙剣(くさなぎのみつるぎ)」が奉納されており、本殿には「熱田大神」が祀られています。最近では、若い女性たちからも人気の熱田神宮。その理由は、境内に存在する「お清水さま」が美肌に効果があるという説があるからなのだそうです。正式には「清水社」と呼ばれるこのスポットは、本殿の東にある御田神社の北に存在します。本来は目の神様といわれていますが、「楊貴妃の墓石」といわれる丸い石が清水の中に据えられており、その石に柄杓で水を3回かけると願いが叶うのだそうです。

また、その水で顔を洗うことで目が良くなったり、美しい肌が叶ったりするといわれています。その他縁結びにもご利益があるということから、女性に人気となっているようですね。正月三が日の初詣の参拝者数は約250万人と、大変な人が押し寄せます。

初詣の注意点

こちらでご紹介したどのスポットも多くの人が押し寄せますが、早い時間や1月2日など、人が少なめのタイミングもあります。一般的に初詣で最も混雑が予想されるのは大晦日から元旦にかけての深夜で、祭事も執り行われることが多いのが特徴です。スムーズな参拝は絶対にあり得ませんが、敷地内で年越しを味わいたい場合には7時頃から足を運んでおくことをおすすめします。元旦2時間前にはほとんど敷地内には入れなくなってしまうようですので、できるだけ早めに並んでおきましょう。

また、当日は人が多いとはいえ、大変な冷え込みが予想されます。防寒対策はしっかりと行い、体調を整えて初詣に臨みましょう。また、一般的に初詣の際には車での参拝は難しいと考えたほうが良いでしょう。

大晦日や正月三が日の時期には公共交通機関も特別ダイヤで運行されていることが多く、普段よりも終電が遅くなることがあります。遠方からの参拝を検討されている場合は注意しておきましょう。

まとめ

  • 初詣は本来「土地神」に前年の感謝と本年の祈願のために行うもの
  • 喪中には神社への初詣は避けたほうが良いが、寺院は問題ない
  • 「祖先神」と「土地神」は異なるもので、家の神様は祖先神、各神社や寺院の神様は一般的に「土地神」にあたる

いかがでしたか。初詣には、その由来や守るべきマナー、そして犯してはならないタブーが存在します。一年の始まりには、正しい方法で初詣に足を運んでみてはいかがでしょうか。また違った新鮮な気持ちで一年を過ごすことができるかもしれませんよ。

占いストリート編集部
女性の悩みや不安に寄り添うコラムを提供しています。

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